Firefoxの高速化に関する記事は大量にあるが、ほとんどのものが実際に早くなっているかは正確なテストをしなければ分からないので、単純にFirefoxから無駄をそぎ落とすことでの高速化を考えてみる。
最低限必要な機能を持ったアドオンを入れる
Tab Mix Plusのような多機能なアドオンは、その分ファイルサイズも大きくFirefoxを鈍重にしてしまう。最低限必要な機能があれば事足りるので、同系統のより小機能なものと入れ替える。
もし一つ二つ欲しい機能がない場合は、他のアドオンとの組み合わせで補うといい。
また、あまり使わないアドオンは一旦無効にしてしばらく様子を見る。それで特に不便を感じないようであれば、思い切って削除してしまう。
Greasemonkeyの代わりにuserContent.jsを使う
GreasemonkeyはFirefoxの中でもとても優秀かつ代表的なアドオンだが、Webページのレンダリングを遅くしてしまう欠点がある。
これと同じ機能を実装するものにuserContent.jsがある。こちらはレンダリング速度にもあまり影響は出ず、ファイルサイズ自体もかなり小さくなる。
しかし、スクリプトをインストールするのに一々プロファイルフォルダに手動でファイルを入れなければならならず、正常に動作しないスクリプトもある。
この点に関しては一概にどちらがいいとは言えないので、使いやすい方を選ぶといい。
アドオンの余分な言語ファイルを削除する
アドオンにはローカライズのため様々な言語ファイルが入っている場合があるので、使わない言語ファイルを削除すればファイル容量を小さくすることができる。
Firebootを使えば簡単に英語と日本語以外の言語ファイルを削除してくれる。ただし、圧縮率の関係で以前よりも容量が大きくなってしまうアドオンもあるので注意。
複数のプロファイルを使い分ける
FirefoxはWeb開発に適したFirebugなどの優秀なアドオンがあるが、普通にサイトを見る場合は重荷となってしまう。かといって単純に削除するわけにはいかないので、そういう場合は別々のプロファイルを用意するといい。
片方をWeb開発用、もう片方をWebブラウジング用として使い分ければ、互いに余分な機能を除くことができ、全体的なパフォーマンスのアップに繋がる。
Webページからの負荷を減らす
NoscriptやFlashbockなどのブロック系アドオンで、PC本体にかかる負荷を軽減する。
Javascriptは使用しているWebサイトが多いのでそこまで気にしなくてもいいが、Flashの広告やブログパーツなどは負荷が大きくなり邪魔なだけなので、あらかじめブロックしてしまえば大幅に負荷を軽減できる。何よりうざったい広告を見なくて済むので精神衛生上にも良い。
また、この系統のアドオンの中でもAdblock Plusは特に強力だが、フィルタの数が多すぎると返ってパフォーマンスを下げる原因となってしまうので注意すること。
他にもGIF画像のアニメーションを無効にすることでも負荷の軽減が見込める。(about:config -image.animation_mode:none)
操作をシンプルにする
よく行う動作などはそれを簡略化してくれるアドオンを導入して、Firefoxの操作上のタイムラグを無くす。この点に関しては個人の操作感が大きく影響するので、それぞれ自分に合ったアドオンを探すといい。
結果的にアドオンが増えることにはなってしまうが、そもそもアドオンを使わないのならFirefoxを使う意味はあまり無いので、必要なものはどんどん入れる。
ほとんどの人が恩恵を受けられる例としては、IME Areaがある。これはIMEがonのときフォームやテキストエリアの背景色を変えてくれるので、検索バーへの入力間違いを劇的に減らしてくれる優秀なアドオンだ。
同じ種類のものにIME and DiMENSiONもあるが、こちらは先ほどのFlashblockと競合してしまうので、両方使いたい場合はIME Areaを選ぶといい。
こうして並べてみると、自分がFirefoxでほぼ実践していることが多い。なにせCPU・メモリ共にネットブック以下の性能の上、ついにHDDまで棺桶に片足突っ込み始めたスクラップ同然のノートPCを使っているので、極力無駄を省かないと使い物にならないのだ。
ちなみに軽いと評判のGoogle Chromeも試してみたところ、extentionに関しては申し分ないがGresemonkeyスクリプトが動作しないものが多いので、まだまだ移行することにはならなそうだ。
最後に、よく出回る記事でメモリの使用量が激減するという類のアドオンやアプリケーションがあるが、大抵ほとんど効果が無いのでやめておいたほうがいい。また、config.trim_on_minimizeと設定するのも同様だ。
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